腎臓病の病気を知る|治療や対策が調べられる情報サイト

かゆみに悩む患者が多い

病院

腎臓病の症状が進んでいくと、多くの場合人工透析が必要になります。人工透析を受けている腎臓病患者のうちで、かなりの人が悩んでいる症状がかゆみです。腎臓病になると毎日のようにかゆみに悩まされる人が多いのですが、このことは一般の人の間ではまだそれほど知られていません。透析を受ける腎臓病患者は、次回の透析日までの間水分量を厳格に調整する必要があります。また、透析によって不要な水分を排出します。その結果体の水分量が不足するため肌が乾燥しやすくなり、かゆみが出やすくなるのです。しかし、これだけならば肌の保湿ケアを完全に行えば解決するのですが、腎臓病患者のかゆみにはまだ他にも原因として挙げられるものがあるため注意する必要があります。

腎臓病患者にかゆみの症状が出るもうひとつの原因は、腎臓病になったことによって血液の中にヒスタミンという物質が増加するということです。ヒスタミンはアレルギーの原因となることでも知られています。腎臓病の人の体内では、尿を出せないことによってカルシウムやリンなどの物質が増えるため、結果としてヒスタミンが増えると考えられています。こうした原因によるかゆみには、抗ヒスタミン剤が投与されます。しかし、抗ヒスタミン剤が効果を示さないケースもしばしば見られます。そのようなケースでは、ヒスタミンではなくオピオイド受容体というものが原因となってかゆみが起こっていると見られています。このタイプのかゆみは中枢性のかゆみと呼ばれますが、最近ではこのかゆみに効く医薬品も処方されるようになっています。